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  <title type="text">それでも君を＊＊＊＊＊。</title>
  <subtitle type="html">（愛か恋かも分からないけれど）</subtitle>
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  <updated>2008-07-19T23:48:48+09:00</updated>
  <author><name>私</name></author>
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    <published>2010-06-28T09:37:42+09:00</published> 
    <updated>2010-06-28T09:37:42+09:00</updated> 
    <category term="◇織物語（0912～）" label="◇織物語（0912～）" />
    <title>6月</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
『思ったより早く終わりそうだよ。正確な時間がわかったらまた連絡する。』<br />
<br />
はい、はーい、と電話口から微かに聞こえる言葉の余韻を待たずに電源を切ると、Ｋはそれを待っていたように振り返り、にこりと笑った。<br />
「　　、大好き！」<br />
いや、君には相手がいるじゃないか、と私は笑いながら言う。Ｋに便乗するように雀や旧友たちが、口々に彼氏になってくれ、結婚してくれ、と囃し立て、私は、本当にか、と、困ったなというように笑いながら受け流した。<br />
<br />
からだにぽっかりと穴が開いたような、そんな気持ちだった。<br />
<br />
束の間の再開。<br />
彼氏はできた？ 学校は楽しい？ そんな常套句を繰り返し繰り返し、旧友たちは笑っている。みんな笑っている。私は一人、ぼんやりと前を向いて、別のことを考えていた。この邂逅に、果たして意味はあるのか。隙間を埋める自問に、自答するものはいない。自分は、いない。<br />
<br />
世界に触れない思考は別の世界を生み出す。<br />
（わたしとわたしの、とじたせかい。）<br />
<br />
<br />
その世界にあるのは寂しさではなく恐怖だ。<br />
闇よりも深い過去が、目を光らせて私を見ている。いつかまた、同じことを繰り返すのではないかと。捕えようとしている。今を。ひたすら閉じ籠り閉じ籠り、世界は益々内心してゆく。<br />
<br />
<br />
閉じて行く世界と、広がり続ける世界を、繋いだのは窓ではなく声だった。<br />
<br />
<br />
「　　　　」<br />
<br />
<br />
私は笑う。<br />
誰かが笑う。<br />
<br />
<br />
なにもない、があるこの世界に、立っているのは誰だ？<br />
全てが揃っていながらも、全てを隠す世界はここだ。<br />
友よ、同じ窓を見た旧友たちよ。全ては過去になる。全ては記憶になる。旅立たねばならぬ。かつての場所を棄てて。<br />
私は道を外れよう、この場所からは、かつて共に夢を見ていた窓は見えないのだ。<br />
<br />
<br />
『予定通りに着く。私はどうすればよい？』<br />
『いつもの道を向かってくれ』<br />
<br />
携帯電話をぱたんと閉じる。のんびりと立ち上がる。歩き出す。草のにおいがする風が吹く。排気ガスが流れる。信号の向こうを見る。見慣れた顔が見える。<br />
<br />
（「ただいま」）<br />
<br />
<br />
<br />
いつか道が交差し、再び同じ夢を見ることが出来るときまで、今は暫しの幕間である。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <published>2010-04-11T15:39:53+09:00</published> 
    <updated>2010-04-11T15:39:53+09:00</updated> 
    <category term="◇織物語（0912～）" label="◇織物語（0912～）" />
    <title>3月23日　幕物語／確認</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[最後に彼女の話をしよう。<br />
彼女とは二度写真を撮り二度会話をした。語ることなど多くはない。只彼女と写真を撮ったとき。卒業することなど何も思わなかったのに。なぜだか無性に空っぽになってしまったというそれだけだ。それから私の腰を引き寄せたその腕から、彼女の最後の恩赦を感じた。ただそれだけだ。<br />
<br />
<br />
「最後までいるんですか」<br />
「うん！最後までいるよ――ええ、帰っちゃうの？」<br />
私は黙って頷いた、それから、視界の端に捉えた同級生たちを、単なる群衆としてなぞりながら、言うべきことを言うために口を動かす、が、羽目を外した喧騒に声が溶けてしまい、聞こえない、というように彼女は顔をよせた。彼女の耳に手をそえ、むかって、内緒話のように私は言う、「知っていたと思うけれど」<br />
<br />
知っていたと思うけれど、わたしはむかし―――――、―――――――！<br />
<br />
<br />
彼女は目を猫のように細めて、口角を猫のように上げて、言った。「ありがとう！」。いつも通りの口調だったが、私はそれを、わざとらしいとは思わなかった。彼女が私を許したのか、私が彼女を許したのか、わからなかった。が。ごめんなさい、ごめんなさい。私はそう謝り、彼女の肩にすがっていた。<br />
<br />
<br />
一年ぶりのそれは、記憶以上にやわらかく、思い出以上につめたかった。<br />
<br />
<br />
<br />
彼女は喧騒に向かって行こうとし、私は最後の問いを尋ねる。<br />
<br />
「私は、君に告白したことになるのかな」<br />
<br />
彼女はそれには答えなかった。<br />
<br />
私はそれで箱を後にし、一度も振り返らなかった。それっきり彼女とは話をしていない。そして、それでよかったのだと思っている。<br />
<br />
彼女の話は、それで終わりだ。<br />
]]> 
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            <name>私</name>
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    <published>2010-04-11T15:37:35+09:00</published> 
    <updated>2010-04-11T15:37:35+09:00</updated> 
    <category term="◇織物語（0912～）" label="◇織物語（0912～）" />
    <title>3月23日　幕物語／友</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[毬の話をしよう。<br />
<br />
<br />
ずいぶんと珍しい同級生達と最後まで箱に残っていた毬を連れて、私は例の場所にやって来た。<br />
「ここに、いたんだ。むかし。」<br />
「……うん」<br />
階段の縁に座ると、何度もこうして話をしたことを思い出す。それも最早、過去になろうとしていた。<br />
「有名になるんだ、」<br />
「うん」<br />
「何でも良いから、有名になるんだ」<br />
「うん。やるってみる。そうすれば、」<br />
また、毬に会えるんだろう。<br />
<br />
<br />
「さびしいなぁ。毬に会えなくなるのは」<br />
「なんで！」<br />
「他の人はまた会えそうだけど、毬にはもう会えなさそうなんだもの」<br />
聡明な二号は大きな声で言った。冗談のように言ったが、それがこの瞬間を的確に表していた。皆が皆、もう毬に会えないことを、直感的に感じていたのかもしれない。冷たい風が吹いていた。<br />
「もう、行った方が良い。寒いし、約束があるんだから」<br />
私たちは不承不承に背中を向けて、別れを告げる。<br />
「さよなら」<br />
歩き出し、しばらくしてからそっと振り替えると、いつも誰よりも早く背を向ける、あの毬は、私たちの背中をじっと見送っていた。見えなくなるまでそうしているような気がして、私はそれを指摘せずに前をむいた。視界が曇っていた。<br />
<br />
<br />
『ずっと、探していたよ。毬のような人を。中中いなかった』<br />
『そうだ、君のような人の方が、ここでは珍しい。』<br />
『もっとはやく話したかった。そうすれば私は、』<br />
『ほらまた、さみしいことを言う！』<br />
<br />
<br />
その夜、毬からメールが来た。<br />
<br />
紛れもない三人目である毬との話は、これで終わりだ。<br />
]]> 
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    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <published>2010-04-11T15:31:45+09:00</published> 
    <updated>2010-04-11T15:31:45+09:00</updated> 
    <category term="◇織物語（0912～）" label="◇織物語（0912～）" />
    <title>3月23日　幕物語／血の欠片</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[アートと海先生の話をしよう。<br />
<br />
アートは話すことを考えていた。<br />
「色々考えているけれど、まとまらないんだ」<br />
眉をよせてうんうん唸っていたアートに断って、私は法隆先生のところへ出掛けていった。<br />
私が挨拶を終えて帰ってきた時、アートと海先生は椅子に座って話をしていた。アートは泣きながら。私は二人の間に座り、話を聞いた。<br />
<br />
その内容は此所で語るべきものではない。<br />
<br />
ただその時を思い返すと、私はぼんやりと、アートとは根本的に似ているのかもしれないと考えはじめているのだ。<br />
<br />
（アートは私のして欲しいように触れてくれるのだ。許してくれるのだ。<br />
私はアートが言って欲しいことを知っていた。アートが泣いている理由を知っていた。多分、それが勘違いでないのなら、私とアートは似ている。けれど、そんなことを言うのは烏滸がましい。アートのプライドが、許すまい。）<br />
だからその可能性にもっと早く気づいたとして、私はそれでも黙っているしかなかったに違いない。<br />
<br />
<br />
『こわいよ、こわいよ、ひとが。みんなが、怖いんだ――！』<br />
あの時アートは言った、倒れ込んだ私を支えながら、<br />
『おなじだ。おんなじだあ……！』<br />
<br />
<br />
<br />
一つ、印象深かった言葉がある。<br />
「私は正直、君のことも苦手なんだ。良い人すぎて、苦手なんだ。」<br />
「いいや、私は悪い人間だよ、それもこの間証明されただろう」<br />
私の意見を聞きながら、それでも私を好い人だと言ったアートのほうが十分に好い人だと思っていた。アート以外の人間が言ったのなら、皮肉とさえ思ったかもしれない。だから少なくとも、その面では、私はアートとは似ていないし、これからも取り立てて指摘することもないのだけれど。<br />
<br />
<br />
海先生は行ってしまった。アートは立ち上がる。<br />
アートはもしかしたら、皆が思っている以上に海先生に思いを傾けていたのかもしれない、と、思いながら、私は空になった教室を見ていた。それはもしかしたら恋などではなく、もっと切実な、繋がりとして。野暮な例を出すのなら、私が彼女に、求めた繋がりのように。<br />
<br />
アートは私の頭を一撫でして、去っていった。じゃあ、また。<br />
<br />
これが、アートと海先生の最後の話だ。<br />
]]> 
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    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <published>2010-03-24T00:28:03+09:00</published> 
    <updated>2010-03-24T00:28:03+09:00</updated> 
    <category term="幕物語（1003）" label="幕物語（1003）" />
    <title>3月19日　脱力</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[「すみません海先生。持っていきますから……」<br />
「いや！　別に良いよ、」<br />
意外そうに答えた海先生に、雀と顔を見合わせる。<br />
この箱の規律と暗黙の了解にも慣れたが、未だに首を傾げることがあった。そのうちの一つが掃除をしないことで、<br />
「海が疲れてるよ、」<br />
もう一つが教師に敬語を使わないことだ。<br />
「最後の大掃除だ。卒業すればもうこんなふうに掃除をすることもあるまい。」<br />
「そうだね」<br />
「まあ、それも乙ということだよ」<br />
と、会話をしてそれっきり黙った。<br />
机の足を淡々と拭くもの、友人との談笑に花を咲かせるもの。様々な人間がいる。早く終わりたいのなら口ではなく手を動かせ。と、ワタヌキなら露骨に顔をしかめたかもしれない。しかしワタヌキも、いい加減その暗黙のルールに慣れたのか――私はワタヌキが、内向的になったせいだと思っているけれど――そういうものだと諦めたのか、黙って手を動かしていた。<br />
<br />
「それは使わないものですか」<br />
「そう。まとめて持っていくよ」<br />
「ああ――いや、持っていってしまいましょう」<br />
ホウキを受け取って教室を出た。立ち止まるのを、何もしないのを、避けたかった。ぼんやりと終わるのを待つようなことは、したくない。実際的なことしか今の私には意味を持たないのに。<br />
教室からは、ああ、優しいのね、と、彼女の声が聞こえてきたが、違うんだ、と思う気力も、その意味を考える体力も、生まれてこなかった。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <id>yuriyuri14684.blog.shinobi.jp://entry/249</id>
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    <published>2010-03-20T21:30:27+09:00</published> 
    <updated>2010-03-20T21:30:27+09:00</updated> 
    <category term="幕物語（1003）" label="幕物語（1003）" />
    <title>3月10日　失踪</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[どこか全てに距離を取り浮遊していた。そして、久しぶりに彼女を見たときは、心臓を揺さぶられたような気がした。たまに、ごくたまに、寝入り端に心臓を転がされるように感じるときがある。それに似た生理的な感触。喉の奥には人工樹脂の塊がずんぐりつまっていて、飲み込むことを困難にする。<br />
ただそれだけだ。<br />
何も思わない、と、思う間もない。<br />
黙り込んだ海のような「私」はただぼんやりと箱の中身を見ていた。<br />
<br />
「私の、　　！」<br />
「ああ、そうだね」<br />
に、と笑うと東北は笑った。心臓もとても愉快そうに笑った。私は私が二重になっているような気がして、痛みを感じない。<br />
その代わりに、今までのように力がない――ただ切れた凧のように、どこか遠く遠くを浮遊してゆく。離れていく。<br />
<br />
<br />
昨日昨日だと思っていた日が一年前だったのは半年前の話。いつかいつかだと思っていた日がもうすぐなのは今の話。<br />
とうとう私は断ち切って、今ではなく先を見るのだ。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <published>2010-03-19T21:54:42+09:00</published> 
    <updated>2010-03-19T21:54:42+09:00</updated> 
    <category term="◇織物語（0912～）" label="◇織物語（0912～）" />
    <title>3月5日　代替</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
いつだったか＊＊は言った。<br />
<br />
「キスしたくなった」<br />
<br />
細められた目は紛れもなく私を見ていて、いつものようにからかうような口元がそこにはある。しかし裏腹に、声は微かに震えていた。<br />
<br />
やめろ、という理由もなければ、いいよ、と理由もない。ただ、都合が良すぎる、と、思った。<br />
あの時私が気づかなかったのと同じ理由で、自分の予想に自信が持てないのだ――ただ、<br />
「別にいいよ――すればいい」<br />
と言うと、驚いたように静止する気配がし、沈黙が訪れ、私は腹に息をためた。「いいよ、二言はないんだろう……」<br />
<br />
しばらく意味のある沈黙が続き、黙って私はその瞬間を待った。＊＊の手が腕に触る。戸惑うように――直ぐに離れていく。<br />
<br />
「……あ」<br />
「……びくっ、て。なった。」<br />
<br />
<br />
嗚呼、強張った身体は、一体何を伝えたのだろう。拒絶だろうか？　いや、それは違うのだ、と私は反芻する。<br />
本能的な嫌悪だったのかもしれない。性に対するものではなくて、人間に対する根本的な嫌悪。<br />
わからなかった。ただ、それが彼女であったら私は、おそらくは、<br />
（迷うことなく受け入れたんじゃないのか）<br />
<br />
<br />
ファンをまわす機械音と喧騒。音のない小さな部屋でまだ二人は黙っていた。<br />
手を伸ばせば触れる距離で、二人はそれを許していたのに、私は＊＊に、指一本触れなかったし、＊＊も同じだった。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <published>2010-02-28T00:40:29+09:00</published> 
    <updated>2010-02-28T00:40:29+09:00</updated> 
    <category term="◇織物語（0912～）" label="◇織物語（0912～）" />
    <title>11月13日　中心</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
「なんで、彼女なの、？」<br />
「――どうしてだろう。な。優しかったからじゃないだろうか」<br />
船頭は微笑んだ。<br />
「どうして――優しい人は他にもいるじゃない！」<br />
<br />
は、と私は顔を上げた。そこまで突き詰めた質問を能動的にされたのは、初めてだった。<br />
<br />
「……優しいといっても彼女は、他人行儀に優しいんだ。それは私だから注がれるものではなく、誰にでも与えられるもので。他人行儀な人間は、どんな人間であっても一様に接するだろう、だから、」<br />
「だから好きだったの？」<br />
<br />
いつものようにした他人行儀の説明の、確認の言葉に私は頷く事が出来ず、ただ判らない、と繰り返していた。<br />
船頭はもしかしたら、全てを知っているのかもしれない。その敏感さ故に、私のことも彼女のことも、今までのこと全てを。しかし、その強靭な信念故に、決してそれを言わない。誰にも言わずにただ持っているのだ。<br />
<br />
私は立ち直ると、窓の外を見た。確かに、それは事の本質を突いていた。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <published>2010-02-24T02:48:11+09:00</published> 
    <updated>2010-02-24T02:48:11+09:00</updated> 
    <category term="◇織物語（0912～）" label="◇織物語（0912～）" />
    <title>12月30日　11月5 日</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
「…………その人は、所有物、って表現したよ――」<br />
アートは私を一層強く抱きしめた。強張った身体を抱えきれずに、反れた力をいなすように、腕が震えたのが伝わった。<br />
「……物凄く、的を射てる、と、思った」<br />
アートはやはり黙って何かに耐えていた。<br />
<br />
「でも、でも、私は所有物じゃない。所有者は、所有物に対して責任があるけれど、彼女は、私に対して、責任はないもの……」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
『わたしはね、人間様に飼われたいんだ』<br />
『……どういうことなの、奈良。』<br />
『首に鎖をかけられて、餌を与えられて、一生ご主人様に飼われて暮らすんだ……』<br />
『……ああ、成る程。――それはとても、』<br />
シアワセなことかもしれないな――<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「……いっそのこと、所有して、くれれば、よかったのにね――」<br />
「ああ、しょゆう、されたい、ね……」<br />
淡々とした言葉に暫く沈黙をした後、アートは噛み締めるように言った。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>私</name>
        </author>
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    <published>2010-02-21T23:14:19+09:00</published> 
    <updated>2010-02-21T23:14:19+09:00</updated> 
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    <title>◇登場人物／空物語</title>
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      <![CDATA[<br />
東北：信念 <br />
毬：価値観 <br />
Ｋ：許容 <br />
オアシス：冷静 <br />
桜：出立 <br />
縞馬：思い出 <br />
辛さ：決断 <br />]]> 
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            <name>私</name>
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