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それでも君を*****。

(愛か恋かも分からないけれど)

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12月22日 バッド・アップル

言葉で伝わることなど限られている。言葉に意味などない。ほんとうの言葉というのは、意味のある無言語が積み重なった上でのみ、意味を持てるのだ。

例えば、私が眉間にしわを寄せて、だいすき、と言ったとする。それだけだと、相手は何かの罰ゲームだと思うかもしれない。しかし、私がいつも幸せそうに眺めていたのを、相手が知っていたらどうだろう。きっと罰ゲームだとは思わない。しわの意味は逆転する。つまり言葉に意味はないのだ。


ひっくり返した傘立てを雑巾で磨いていた。隣では拭き終わった傘立てを星が戻している。梨や桜やオアシス達は、ここからは見えない。私は何故ここにいるのだろう。その疑問は特に不満足を孕んでいなかった、が。それでも何か、言葉以外の何かが、全身から溢れていた。言葉が意味をもたず、弁明も出来ないほどに。そして、それはすでに気づかれている。黙認されている。あるいは、私が自覚する以前から。だから、私は手を振れなかった。彼女も手を振らなかった。

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