忍者ブログ

それでも君を*****。

(愛か恋かも分からないけれど)

2024.11│123456789101112131415161718192021222324252627282930

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

11月9日 無人塔 1

いないね、とオアシスが言った。ああそうだね、と呟き、マネージャーじゃないんだから、と付け足すと、オアシスは笑った。
「別にいなくたって関係ないわ。別に寂しくなんて無いわ。休んだって。私には全然関係ないもの」
ふい、とそっぽを向いた拍子に目に入った彼女の机がからっぽであることに気づくと、ぽっかりと心に穴が空いた、とてもしまりのない気分になる。良い意味でも悪い意味でも、彼女の存在はまだ影響力を持っているのだ。

(それが良い意味ではないと思っていたのだけれど)

彼女が今日は箱の中に居ないという事実を知った時の私の第一声ときたら。「嗚呼、今日はとてもつまらない日だわ!」。望む言葉を発し、そして続ける。「今日は気が楽ね」

気づくと、でもさびしい、と呟いていて、オアシスは呆れたように言った。
「結局つんつんしきれていないのよね……でれでれじゃないの」

私は、うー、と喉を鳴らして、机にべちゃりと伏せた。

拍手

PR
*COMMENT-コメント-
*COMMENT FORM-コメント投稿-
  • この記事へのコメント投稿フォームです。
Name:
Title:
Mail:
Url:
Color:
Decoration: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Message:
Pass: ※編集時に必要です。 
*TRACKBACK-トラックバック-
  • この記事のURLとトラックバックURLです。
  • 必要に応じてご使用くださいませ。
この記事のURL▼
この記事のトラックバックURL▼
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カウンター
ブログ内検索
アクセス解析