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それでも君を*****。

(愛か恋かも分からないけれど)

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9月22日 赤旗を掲げる雪達磨

最初の祭が終わった。

「梨――ねえ梨。貴女は、  サンに青を頼んだ相手を知っている?」
梨の答えは至極単純で明快なものだった。「知らない」。

これから先の会話をどう続けたものか思案しながら、私は黙った。安心の次には疑惑が襲ってきて、果たして二つの道のどちらを進むべきか、問うてくる。こんなことなら席を立たなければよかった、と些か後悔をしたが、今更無意味なことだった。それ以上聞かない梨を左側に感じながら、私は投げやりに構えていた。

「ええと、部活は一つだけだったっけか?」
突然の梨の発言に、そしてその内容に、ぎくりとしてただがくがくと肯き、頭の中は様々なことが駆け巡る。しかしその深読みに反して梨はただ文化祭の話に繋げたいただけらしかった。「どうして」「いや、他に掛け持ちをしていたかなあ、と」私はそこで、用意していた台詞を言った。
「ねえ、梨。私は元運動部なんだ。運動部なんだよ…………!」

知ってるよ、と梨は笑い、私も少し笑った。

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